先を行く。
I 邸の地鎮祭がありました。
この時期の地鎮祭は気持ちがいいですね。
1年程前に私たちが建築した住居をご覧頂き、年明けからプロジェクトを具体的に動かし始めてもうすぐ半年。
「自分も(仕事で)モノづくりをしているからわかるのですが、妥協せずにしっかりとモノづくりをしていると感じたので」 と、嬉しいお言葉と共にお任せ頂いた建築計画。
私たちのクライアントは、技術者などモノづくりに携わっている方が多いように思います。
分野は違えど、良いモノを生み出したいと願う過程で、例えば設計段階の難しさや現場で実現する苦労を日頃から感じている方たち。
コスト制限や市場要求と、製作側とのギャップのベストなバランスを探る苦労を知っている人たち。
そういった方の自邸などの建築に携われるのは本当に幸せなこと。
業界としては住宅市場に対して当然、 「よく売れるものを売る」 でしょう。
しかし本当に悩ましい事ですが、住宅は 「よく売れる商品」=「良い住宅」 とは限らない。
そして住宅産業は 「住宅を売る」 という概念が先行していることも事実。
ある意味私たちの様な事務所は、「モノづくり先行」 でしょうか・・・。