カスタマイズ。
だいぶ乾燥してきましたね。
仕事柄、毎日住居の湿度計をモニターしていますので温度よりも湿度で季節の移り変わりを確認してしまう様です。
気付けばまたもや季節が過ぎてしまいました。
コイデです。
進行中のプロジェクトもおおよその決定がなされましたのでちょっと一息です。
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本日はクライアントから依頼を受けているキッチンのオーダー扉とワークトップの検討を。
コージーではキッチンのオーダー対応も行っていますので木面材からポリ、オレフィン、メラミン面材まで幅広くクライアントの趣向にあわせてご提案して行きます。
今回、ご要望は「落ち着きのある木質感」とのことです。
木面材の表面をどのような仕上げにするかにもよりますが、やはりキッチン扉となると食材汚れや清掃性も考慮せねばなりません。
↑面材を並べて検討。オーク、パイン、松、タモ、シナ、ラワン、ゼブラ。 最終的には好み、でしょうか。
左が表面材ナラ突板にツヤなしウレタン仕上げ。右が同メラミン板。
遠目でみると、どちらが本物のナラ材かわからないレベルです。
が、木口貼りの端部(トビラの角っこ)の違いがわかりますか?
やはり、本物の木を使った方が自然な感覚を覚えます。
並べて比較しなければ違いはわかりにくいのですが、こういったディテールの違いがキッチン全体の雰囲気を決定する要素のひとつとなります。
住居設計も、要はそういったことの積み重ねなのですが。
続いてワークトップ、天板です。
上が「人工大理石」。人造大理石とも呼ばれています。主成分は樹脂です。石っぽいです。
下が「人造石」。主成分は水晶。ほぼ石です。
ややこしいですね。
それぞれの使い勝手やメンテナンスなど物性のお話はまたの機会とさせて頂きます。
人工大理石はデジュポンのコーリアン、モデストで検討します。
デュポン・メタクリル樹脂は質感も良いし、デザインや造形等、設計の幅がありますので。
人造石はアイカのフィオレストーンで検討。素材特性はともかく、高級感があります。御影石のようなツヤがありますので今回はインテリア全体を考えソリッド過ぎると思っています、ハイ。
あと、余談ですが人造石はとにかく重量がありますので現場での設置と取り廻しには大変苦労します・・・。
家具との相性・キッチン動線の検討の他、扉の取っ手・シンク形状・水栓・フード等のデザイン、調理機器など検討・選択することが沢山ありますのでキッチンの設計は迷う事が多く、返って楽しいかもしれませんね。
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現場へ向かう途中、姉崎の神社前の通りでお祭りの列に遭遇。
夏の風景、「姉崎の家」と神輿。ということで。