考えるな、感じろ。
先日、銀座の歌舞伎座へ行って来ました。
お誘いを受けての観劇でしたが、とても見応えがありました。
スケジュールは詰まっていましたが、以前から一度、日本の伝統芸能としての歌舞伎を観劇してみたいと思ってましたので。
↑黒・もえぎ(濃い緑)・柿色の定式幕。日本の伝統色ですね。なんだか気分が盛り上がります。
一応事務所で予習。ワタクシには、坂東玉三郎さんと市川海老蔵さんくらいしかわかりません・・・。
いわゆる「歌舞伎舞踊」と「歌舞伎狂言」だと思うのですが、今回が歌舞伎デビューのワタクシには全く想像がつきません。
で、そんなトーシロな人々の為に、
↑歌舞伎座には 「イヤホンガイド」 なるものが。有料レンタルです。
劇中、ずっとあらすじやら、歴史的背景やら、登場人物やら、歌舞伎俳優名やら、とにかく全て同時進行・ジャストタイムでこのイヤホンから解説が耳に入ります。
演目の間だけでなく、幕間の間も常に懇切丁寧すぎるくらいにイロイロ教えてくれます、ハイ。
「へへへ、これなら歌舞伎だってビビるこたぁなかったぜっ・・・。」
と、ほくそ笑んだその瞬間、
『考えるな、感じろ。』
リっ、リーの声がっっ!
「考えるな、感じろ。」
その時、ブルース・リーの名言を思い出しました。
そぉおかぁっ!
こんなモノ(イヤホンマイク)に頼っていては、歌舞伎の本当の素晴らしさを見逃すワイィっ!
頭でっかちクソくらえじゃっ!
ってことで?途中で使うのやめました。
あやうく歌舞伎座の雰囲気にのまれるところでした。危なかった・・・。
んで、難しいことはわからなくても歌舞伎役者さんの所作やメイク、衣装、舞台、伝統的な音楽の美しさをワタクシなりに感じることができました。
ありがとう、リー。
花道から役者さんが登場した時や、キメの仕草やセリフが決まった瞬間に背後からすかさず大きな声で
「まっってましたあっ!」
とか、
「なりたやぁあっっ!!」
などの掛け声がいきなり掛り、ちょっとびっくりしましたけど・・・。(←やっぱりビビってる。)
ぼくらも、住まい手には小難しいことナシに、五感で「快適さ・デザインセンス」を感じて頂けるような住居設計を心掛けたい、と改めて感じることができた日でした。ええ。
コージーの設計する住空間は、 『考えないで、感じてください。』 でしょうか。