エコのポイント
3人目の話を聞きつけ、事実確認の為か、S様ご家族がワイフのバイト先(飲食店)にご来場だったそうで。
お腹、確認できましたでしょうか?
ごぶさたしてしまっていて申し訳ありません。
今度、O君とみんなで一杯やりましょう。
S様に限らず、よく最新のワタクシの動向を探りに?わが家の前の路地を徐行通過するコイデOB施主様がたくさんいらっしゃいます。
ワイフのその車種や人物像などの目撃証言をもとに割り出し、連絡をとってみると 「いや~、いるかなぁと思ってぇ。」
・・・・いません。定休日が水曜なのはみなさまよーくご存じなハズです。
ってゆーか、すみません。近々お茶しにお伺いします。
T様、庭をやっときれいにしましたのでフラ~っと見にきてください。
某断熱材製造メーカーのお誘いで、断熱材工事のセミナーに行きました。
まわりをよく見ると知った顔がチラホラ。
プラスチック系や吹付け発砲系の各断熱メーカーの担当者の面々が。
この通り、やはりグラスウールやロックウールなど無機質繊維系の
マット状断熱材は施工精度の確保には限界があると思います。
僕らの断熱設計は、外断熱とセルロースファイバーによる吹き込み断熱により、断熱材が家中すっぽりと隙間なく、確実に、きれいに覆う断熱工事を基本としています。
専門の技術を持った断熱業者が責任を持って断熱工事を行いますので、ちょっとした隙間があったり、断熱材の厚みが足りないなんて事はありません。
住宅エコポイントでも必須条件である 「省エネルギー対策等級4」 を余裕でクリアーします。
ところで話題の住宅エコポイント、新築はいいのですが、リフォームはちょっと問題があるんじゃないかと思っています。
エコポイントの対象となるリフォーム工事 ↓
上記3項目、①窓の断熱改修、②外壁、屋根・天井、床の断熱改修工事、③1や2にプラスしてのバリアフリー工事 が対象工事となります。
実質、①と②が対象工事です。
問題は①と②の工事、どちらか一つでも構わないということです。
②の工事は壁を剥がしたり、結構大がかりな工事となってしまいます。一方、①の工事は比較的手軽に行える為か、各サッシメーカーをはじめ、リフォーム業界全体として盛り上がっています。
窓の断熱改修の方法は以下の3つの方法です。
確かに建物の開口部(窓)の断熱性能を強化すれば、冷暖房効率が良くなってエコだし、暖かくて涼しい建物になるでしょう。
ですが、結露の問題はどうでしょうか?
結露の元、つまり空気中の水蒸気は、寒い冬においては窓や壁が冷やされることによって水滴となります。
簡単に言うと、この時期の冷えたジュースのコップに付く水滴みたいなものです。
窓の断熱改修により、窓が結露しなくなった分、断熱がしっかりできていない別の場所に結露が集中してしまいます。
それは、断熱工事が不十分な壁の中、小屋裏、床下です。
ちょっと専門的になってしまいますが、壁の中の気流止めが設置されていない、ちょっと昔の住宅などは特に危険です。(外の空気が壁の中に入り込んでしまうので。)
窓の結露は雑巾で拭けても、壁の中の結露は拭けません。
多少暖かくなって、窓の結露は少なくなった。
だけど今まで結露しなかったところが結露した。
押入れの中やビニールクロスにカビが生えた・・・・。
なんて事にならなければいいのですが。
新築も、リフォームも、バランスは重要だと思います。
それは性能面でもコスト面でも。
どこか一部分だけ良くすると、そのシワ寄せで他の部分の弱さが際立つことも多々あります。
例えば、耐震改修工事もバランス良く効果的な補強工事をしないと、お金をかけた割に安全性に欠けてしまう場合もあります。
僕らは、暑い・寒い、湿気が多い・結露するといった事はもちろん、住まいの町医者として、住まいに関する様々な悩み・不具合の原因を明らかにして、効果的なリフォームや改修工事もおこないます。
せっかく施主様の大切なお金を使うのですから、納得できる方法で有効に投資したいので。
その想いは新築もリフォームも同じです。
もちろん、エコポイントも有効活用します。
エコポイント、確かに嬉しいのですが住まいに起きる出来事の原因を理解し、ポイントを押さえた改修工事(リフォーム)を行うことが本当のエコと、健康で快適な住空間を実現する上で大切だと思います。