最強寒波、襲来。
お寒うございます。
今日は寒波がやって来られたと言う事で温熱環境のお話を。
寒波襲来中ですが、我が家のコブタたちは風呂上りに「さけるチーズ」を食しながらTV鑑賞。
・・・・お行儀が悪い人たちです。
ってかそれワタクシのビールのつまみなんですけど・・・。
ちなみにこの時の室温は20℃。
暖房機は3.6キロワットの壁掛けエアコン1台のみ。
暖房19℃設定。
風量を一番弱設定にして、風向きのルーバーを足元に向けるのではなく水平方向に設定。
この運転であればエアコンの気流もほとんど感じずに足元から天井までの温度差が1.5℃内に納まります。
ただし、条件があります。
しっかりした断熱・日射取得計画、蓄熱容量を考慮した暖房計画、しっかりと換気しながらも無駄のない換気計画。
この3つがしっかりと計画されていれば、温風ヒーター、ランニングコストが大きい床暖房や蓄熱式暖房機などでなくても、千葉県では熱効率の高いエアコンだけで厚着をしなくても楽に過ごせるはずです。
仕事柄、ワタクシの自宅には、高精度の温湿度計が屋内外に10ヶ所設置されていて、それぞれをリアルタイムにモニターしています。
なぜ、そんなことしているかと言うと、ただ高断熱な住宅を建築しているだけでは「暖かい家」がお引渡しまでの、単なる「営業トーク」になって終わりになってしまうからです。
入居までは建て主も期待が膨らみ、入居してこんなものか、で慣れてしまうか、無垢の床の足ざわりの良さが手伝って、スリッパを履かなくても快適に感じる程度で終わってしまいます。
この内房総の気候でのベストな間取り、実換気量、通気経路、住まい方などを実証しなければ、「快適さの実感」までには至らないと言う事を長年の高気密・高断熱住宅の提供を通じて感じてきました。
グラスウール、ウレタンを始め、外断熱しかり、羊毛しかり、セルロースを使っても、どんなに断熱材を厚くしても温熱環境という意味では極論を言ってしまえば結果は同じでした。
断熱材を厚くするだけではダメで、日射取得・遮蔽、プランニング空間構成、冷暖房設置計画などの方が住宅の温熱環境に大きな影響を及ぼします。
加えて、Q値・C値やηA値など住宅性能を計算上で示したり(必要なことですが)、断熱状況をサーモグラフィーで確認しても、結局高性能なハードの提供で終了してしまってはそれ以上を望めません。
僕らはそれではイヤなのです。
無責任だと思うのです。
例えるなら、便利な圧力鍋を買って頂いたら料理教室をやって、調理の領域を広げてもらってその使い勝手をフル活用してほしいのです。
1月12日AM 2:15
←ダイニング 19.8℃、湿度54%
以下はダイニングでのモニター機。
←北側設置の屋外物置内 -2.6℃、湿度43%
←北側床下 16.3℃、湿度61%
何事も検証です、ハイ。