検証。
わが事務所の建築士が、作業着着て打ち合わせスペースを占拠し自然塗料の塗装をしておりまして大変邪魔です。
コイデです。
どうやら、気になる自然塗料があったらしく、自ら施工してみないと納得が行かない様子で。
自身で、塗料の伸びや木材への吸い込みなどの塗料の性質の確認、どの程度塗装職人の手間がかかるかなどの諸情報を掴みたいんだと思います。
現場を第三者の視点から、厳しく監理を行う為には必要な事。
例え信頼できる職人とはいえども、全ての意見や感想を職人任せにする事は良い事ではありません。
彼らは実際に手間をかけて施工する側。
そしてこちらは、クライアントと設計者の側から監理を行う側。
経験上、彼らがポリシーやクラフトマンシップを持って取り組んでいたとしても、立場が違う以上、全く同意見という事はありません。
「当社の職人は腕利きの、良い職人ばかりで安心です。」
なんて耳障りの良い営業的な言葉を建築現場を知る人間が口にするならば無責任です。
なんだか妥協の産物、細部は「他人任せ」と言っているように思えてしまいます。
人柄が良いことと仕事に厳しいということは監理面で言えば全く別の話ですから。
仕事は仕事。
お互い人間ですから、しっかり意見を交わさないと。
その為の実施工検証なのでしょう。
でもさ、でもさぁ。日程タイトだから依頼を受けているプランそろそろ検討しようさぁ。