JAS認定。

うららかな日差しを通り越し少し暑いくらいですね。

 

今日は子供の日。

 

ワタクシは買ったばかりのデジカメをセコンドゥターに破壊されブルーです。

 

カメラを手に取り2、3歩ほど歩いての転倒劇でした。

←ズーム部分が・・・

 



相変わらずの破壊王。反省のカラーはナシ・・・。

 

前日に柱建てを行ったI様邸。

 

この日は前日とは打って変わり、カラッと晴れました。


乾燥檜の構造材 ←檜の構造材。現場はヒノキの良い香りがします。

 


無垢

僕らが使用している無垢の檜は日本農林規格(JAS)規格認定材です。

JAS認定工場で機械等級区分により、含水率・強度を一本一本測定・検査し、品質を担保(保証)しています。

 

JAS認定品と聞くと集成材のイメージがありますが、無垢材だからこそ大切だと考えています。

 

実は、市場で流通している多くの無垢材はいわゆる“無等級材”です。

各製材メーカー独自の格付け基準によるもので、含水率や強度を自ら謳っているに過ぎません。

つまり消費者へ明確な品質担保がなされていません。

 

そういった、「無等級材」はどのような工程で、そしてそもそも製材品が一本一本品質管理されているかを確認する必要があります。

 

ちなみに、僕らが使用する檜材の機械測定による含水率は15%以下、となると、いわゆる「超(スーパー)乾燥檜」ってことでしょうか?

 


美作檜

有数の檜の産地、岡山県美作地区「美作桧」です。

 

僕らは国の認定制度としての“JAS格付け品”を使用するのが前提です。

 

疑り深くて言っている訳ではありません。ハイ。

 

ちょと小難しい話になりますが、住宅の構造設計をする時に一般に実施される“仕様規定”の対応による「壁量計算」だけでなく「許容応力度計算(構造計算)」により、住宅性能表示制度による耐震性能の最高等級「耐震等級3」相当の設計を行う場合、精度の高い検討が可能となります。

 

「JAS機械等級区分製材」を使用する最大のメリットはその評価通りの強度で構造計算できる事です。

 

必要以上に材料を太くしたりする必要がなくなりますし、材と材を接合する金物も必要な場所に必要なだけ設置できますので。

 

一昔前までは「柱や梁は大きくて太ければ地震に強い」、「柱や梁は沢山あった方が丈夫」みたいな根拠が不明瞭である種 “情緒的” な家づくりがなされていましたが、長期的な固定荷重(建物の自重)や地震時の水平荷重を増大させる結果になります。

 

「檜4寸の柱は杉の1.○倍強い」的な表現は無垢材の強度のバラつきや、測定条件により結果が左右される事を無視した、非常に曖昧で無責任な表現でないかと。

 

こういった無垢材であっても「自然の材料であるから」でお茶を濁すのではなく、住まい手に対して安心がきちんと担保できるJAS規格製材のようなシステムは今後のスタンダードになってくるのではないでしょうか。

 

いずれにしても今後、私たちが生活しているこの地域でも大きな地震がいつ発生してもおかしくない状況ですよね。

 

僕らは責任ある設計事務所・工務店として出来得る限りの対策を講じ、現実的な安全設計をする事がご家族の生命と財産を守ると考えています。