現場打合せ
先日、建築士のY君とインテリアショップでばったり。
新しいチャレンジをするそうで。
きっと良いモノを掴んでゆくと思います。楽しみにしてます。
で、ブログが更新されていないとのご指摘。ですよね・・・。
今月着工の2現場に加え、同じく8月にお引渡しの物件M邸とI邸。
7月は仕上げ工程でしたので何かと現場にかかりっきりでした。
この工程、職人や施主様とも現場での打ち合わせも多くなります。
何かと時間と手間がかかる段階なのですが、ここで妥協せずに突き詰めることがディティールのクォリテイーを保つ唯一かつ重要な部分。
↑造作家具の作成前にディテールを打ち合わせるサイトー氏と担当大工。
↑サイトー氏の説明に耳を傾けるI大工。真剣な眼差しデス。工事図面も大切ですが、それだけでは現場が進まないのが注文建築でしょうか。デザイン上狙っているラインのニュアンスが伝わらないのです。
ハウスメーカーや大手建設会社の建物の様にいくつかのポイント以外はいつもと同じ仕様や納まり、いわゆる「標準仕様」、もしくは「以前やったアレと同じだからさ。」という指示が出せるところが殆どありません。
僕らの建築の“テイスト”は同じだけど一棟一棟は個性の全く違う空間を目指して設計しているので当然といえば当然。
例えばメーカー物の手摺であれば、取り付け推奨位置は「統計的な標準体格の人が使いやすいであろう取り付け位置」にしか過ぎないからです。
その位置を図面で指示して終わりっていうのも寂しい話で、本来、使用する人の体や体格に合わせて違和感のない形状・位置に設定できればしっくりと馴染むはず・・・。
↑スチールオーダー手摺。工事中、実際に腰掛けに座って頂きデザイン・作製しました。
機能的にシンプルで本来の役目を果たす部材。そして使う人に合わせた適切な工事。
豪華で多機能なモノであってもただ設置するだけであれば、それ以上の満足は得られないと思います、はい。