熱伝導。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
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寒い日が続いております。
毎年この時期になると、建築中のクライアント様から 『寒いから早く新居に引っ越したいな・・・。』 と入居プレッシャーを頂いております、コイデです。
夏は夏で 『暑いから~』 と、頂戴しているのですが・・・。
時期ですので、窓の話を。
一般に、住宅の断熱化を進めて行くと、窓の枠部分の断熱が相対的に弱くなります。
↑ 窓の断熱性能を比較する為に、メーカーなどが技術資料などで提示するサーモグラフィ画像。
色分けをして表面温度を視覚化しています。
温度の違いを示すには良いのですが、一般の方への比較資料となると、見る人の持っている 『色のイメージ』 により伝わり難かったり、結果を読み違えたりしそうだなー、と。
それに色の配色により、意図的にイメージ操作できそうですし。
アルミ+樹脂製、複合窓の枠。
窓のカットモデルを構造別に3タイプ。
それぞれの窓枠の屋外側にドライアイスを設置。
アルミ製窓は、室内側まで結露を通り越し、氷結してしまっています・・・。
複合窓は、熱が伝わりやすい屋外側のアルミ部分は氷結していますが、室内側との境目に断熱する部材があるのですが↓
その部分で熱の伝わりが、しっかりと遮断されているのがわかります。
ドライアイス設置10分後、室内側となる部分の表面温度を測定してみます。
室温【20.0℃】
ドライアイス【-78.5℃】←屋外はこんなに寒くありませんが・・・。
樹脂製窓 16.0℃
複合窓 15.6℃
この条件ですと、樹脂製窓と複合窓の熱の伝わりの違いは0.4℃とほぼ同等でした。
アルミ製窓は・・・・。
測定を忘れました・・( ̄ー ̄;
アルミ製窓の使用を想定していないので(←言い訳)すっかり、うっかり忘れていました・・。
完全に、個人的興味で実施していましたので・・・。
データだけじゃなく、猛烈に冷やしたら樹脂窓と複合窓、それぞれの窓枠表面温度はどうなるのか、単純に知りたかったんです、はい。
機会がありましたら、改めてレポートさせて頂きますね。
上段が外気温度、下段が室内温度。
測定場所はダイニングの北側窓付近です。
リビングのエアコン1台のみの稼働、設定温度は21℃です。
↑温度計のメモリー機能で、それぞれの最低気温が表示できます。
このお宅では、温度計をりセットした時(2年ほど前)からいままで室温が20.2℃以下になっていないことになります。
室温が最低を記録した時とは限りませんが、屋外の最低気温は、マイナス4.1℃。
ドライアイスほどでないにしても、千葉でも結構冷えますね・・。
実際に快適に、寒さを感じず暖かく生活する為には、適切な断熱計画、日射取得と遮蔽計画、冷暖房設備計画、換気計画、そしてそれらを活かす住居設計が基本となります。
その上で、居住者がどのように住居を効果的に使用して行くかを継続的にサポートして行くことで、快適な住まいとなると思います。
本年も、成すべき事をしっかりと
妥協せず、取り組んで行きますので宜しくお願い致します。